始まり①

私に起こった転機の物語、スタートです。

コロナで会社から自宅待機を言い渡され、その間の副業バイトを探そうとするところからです。

(ここまでの話は「最初の3記事」をお読みください)

「今は何かしらアクションを起こしたほうがいい」

私はなんとなくそう思い、まさにそれが人生最大のターニングポイントになるのです。

では具体的に思ったことは何か?

それはものすごく些細な事でした。

「コンビニにある無料求人案内を見てみよう」

これです。

至極当たり前の、アルバイトを探す人なら誰もが思いつくことですね。

おまけに思っただけですから、まだ行動にすらなっていませんね。

そう、思うだけで行動ではない。

私はここ、重要だと思っています。

実は、「やれる」「行動できる」ことの正体のひとつは、思うことなのではないか。

つまり「やる力」ではなく「やる思い」とか「やる願望」みたいなものなのではないか。

いや「願望」だとちょっとオーバーです。「してみたい」くらいの軽い感覚です。

いきなり大上段に行動を起こそうとするから躊躇する。

ではなく「してみたい」程度の気持ちがあればいい。

行動には動機が必要ですが、それが大げさだと初動にも力が必要だと思うんです。

押せば転がると言っても、自動車は重い。

でもミニカーなら指先で転がせます。

私が思った「してみたい」の実際の肉体的負担は、

コンビニの買い物のついでに店の隅の方まで行って、

ラックにある求人案内を手に取る、それだけです。

「アクションを起こせ」なんて大げさなことを思った私ですが

実際はこんなものです。

これだけで私はゼロからイチの壁を超えてしまったようなのです。

「求人案内でも見てみるか」

その程度のことが人生を変えてしまうとしたら俄然面白くなってきませんか。

こういうことならかたちを変えて誰にでも起こりそうな気がします。

ただ私の実感としては、それはいつも起こるのではなく、自由に起こせるものでもなく、

機が熟すというか、状況やタイミング、

さらには心構えなどが揃った時でないとうまく行かないような気がします。

今回の私の場合は生活費の不安に加えて、まとまった時間が手に入ったこと。

さらにコロナ禍中だったというのも大きかったと思っています。

こうした経緯で、

「こんな時にはアクションを起こせ」

「副業アルバイトを探そう」

「コンビニにある求人案内が見たい」

という大変素晴らしい発想をした私なのですが、

なんとその数秒後、

ちょっと待てよ、となります。

このアルバイト探しは一筋縄ではいかないぞ、と気付くのです。

すみません、秒単位でしか話が進んでいませんね。

でもココ、大切なところなんです。

どういうことかというと、

コロナの影響で自宅待機する飲食接客業従事者が新たなアルバイトを探そうとする場合、

前提となる条件が発生します。

まず、今あるスキルで即戦力を狙える業種は?と考えると

当然飲食・接客業全般となりますが、

コロナ蔓延下でこれが選択肢たり得ないのはおわかりですよね。

当たり前です。飲食・接客業界全体が同じ苦境に立たされているのです。

一瞬考えただけで私は即戦力の接客業界人から

ノースキルのただのオッサンになり下がってしまいました。

更に考えると他にも次々と条件が浮かび上がってきました。

・接客業を除く

・年齢制限なし、あるいはシニア歓迎(50代後半でも雇ってもらえる)

・未経験者歓迎

・副業可(本業の接客業の傍らという条件を呑んでもらう必要あり)

・短期OK(いつ本業が再開してもいいように)

・密になりにくい

う〜ん、多いですね。

これらを全て満たしたアルバイトなんて存在するのでしょうか?

あったとしても採用なんてしてもらえるのでしょうか?

次回、始まり②へと続きます。

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