いきなりのスタートダッシュ①

コロナによる自宅待機期間中に交通誘導の副業アルバイトを始めた私。

本業の給与補償プラス副業収入で貯金が増え始め、

今こそ人生の転機と確信したところまでがこれまでのお話です。

貯金が増え始めると皮算用が始まります。

増える予想が嬉しくて心のなかでニンマリ。

許してください、なにせ初めての経験ですから。

でもこれって大事です。

皮算用は恐るべきパワーを秘めているのです。

実際そうとしか思えない行動を私はとるのです。

話を少し戻します。

交通誘導のアルバイトを始めるに当たって、

実はひとつだけ解決しなければいけない問題がありました。

それはアルバイトの期間に関することです。

交通誘導は短期OKということでしたが、その短期とは最低でも3ヶ月、というものなのです。

確かに現場に出る前に20時間の研修を有給で行い、制服まで支給して

例えばそれで1ヶ月間働いて終わり、というのであれば雇う側としては割に合いません。

ところが私の場合、

本業のホテルから言い渡された当初の待機期間は1ヶ月もありませんでした。

(緊急事態宣言がいつ解除されるのかわからないので、あくまで仮の期限でしたが)

そこで私は本業の上司と掛け合いました。その内容は、

・交通誘導の副業を3ヶ月間やらせてほしい

・その間に本業の業務が再開した場合でも3ヶ月間は副業を優先させたい

・副業優先期間中については時間が許す限り極力本業にも駆けつける

というものです。そして大変有難いことに、上司はこれを呑んでくれたのです。

こうしたやり取りを経て始まった交通誘導のお仕事。

5月に入っても緊急事態宣言は解かれず、本業の自宅待機は延長されます。

結局自宅待機が(限定的にですが)解除されたのは6月に入ってから。

これを受けて本業のホテルは、6月から土日だけの週末限定で営業を再開したのです。

しかし私は3ヶ月(7月半ばまで)の交通誘導アルバイトの優先は認めてもらっているので

これまで通り誘導業務をこなします。

交通誘導の休みは基本日曜のみです。

では日曜はどうするのか?日曜は本業のホテルは営業しています。

ここで悩みました。

給与補償してくれたり、副業を始めるに当たって条件を呑んでくれたりと、

ここまで本業に対しては恩義を感じているので、気持ちとしては駆けつけたい。

しかし駆けつけてしまうと休める曜日がなくなってしまいます。

最低でも週1の休みは確保しないと体が持ちません。

本業には申し訳ないが、ここは休日を優先するしかない。

まあ、普通はこうなるでしょう。

ところが皮算用のパワーがここで炸裂するのです。

「日曜も本業に出ればさらに貯金が加速する」

こう考えた私は月曜から土曜は副業、日曜は本業という

休日の全くないシフトを自分に課すのです。

無茶です。無謀です。大半の人は勘弁してくれと逃げ出すことでしょう。

しかしこの時の私は、貯めるということに夢中になっていました。

ものすご〜く夢中になっていたのです。

どのくらい夢中になっていたのか?

例えばこんな感じだと思います。

金を採掘している人を想像してみてください。

いつか大きな金塊を掘り当てることを夢見て、来る日も来る日も

つるはしを振り下ろしていたある日。

とうとうキラリと黄金に光るモノが土の中から姿を現します。

この瞬間、人はどうなるか。

とにかく血眼になってその光る物体を掘り出そうとするでしょう。

100人いれば100人が間違いなくそうするはずです。

そしてその間、疲れなどは吹き飛ぶでしょう。

あの時の自分はまさしくそうだったなあ。

結局私は7月15日まで、怒涛の40連勤をこなすことになるのです。

今思うと皮算用してニンマリすることこそが貯金を増やす最大の推進力ではないか、

そう思えるほどです。

交通誘導の肉体的負担は季節や天候に大きく左右されます。

私が働き始めた4月は、暑くも寒くもなく肉体的負担の軽い季節でしたが、

雨具が欠かせない梅雨を挟んで気温も湿度もどんどん上がります。

そんな中での休日返上にもかかわらず、涸れることなく力は湧いてくるのでした。

次回、久しぶりに本業が再開したときのお話へと続きます。

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